バイクで走行中に災害が発生したらどうすればいいのか

地震や津波など災害はいつやってくるか分かりません。
1秒後? 24時間後? 365日後? 未来のことは未来からタイムトラベルもしくはタイムリープしてきた人にしか分からないでしょう。
また、「大震災」とは言わなくても日本では震度6クラスの地震は度々発生しています。

今回はバイクで走行中に災害が発生したらどうすれば良いのかについて記載したいと思います。

地震が発生した場合

日本は世界でも有数の地震大国とされています。
日本に住んでいる人であればほとんどの人が知っていることでしょう。

公益社団法人 日本地震学会なるものが2015年に更新した情報によれば人間が揺れを感知するほどの地震(震度1以上)は1年間に1000回~2000回発生しているようです。
単純計算、日本のどこかでは毎日3回以上地震が発生していると言えるでしょう。

これだけの頻度で地震が発生しているので「今この時」なのか「明日」なのか分かりませんがいつ大きな地震が来るか分かりません。

ちなみに気象庁が地震の大きさに対する揺れの感じ方について記載がありました。

出典:気象庁

この図を見る限り震度4クラスの地震が発生したら走行しているバイクでも危険を感じるかもしれませんね。
もし大きな地震が発生した場合は速やかに退避スペースに入りましょう。

高速道路でしたらこのようなくぼみのあるスペースがあります。
もし他の車などが止まっていたら後続車が迫っていないか確認し、停車しましょう。
もしかしたらバイクであれば入る余地はあるかもしれませんがそこは状況に応じて…

下道を走行している場合は、このような待避所がある場合がありますので、そこに停車しましょう。
都会であれば、広い場所(例えばコンビニなど)があればそこに一旦停めましょう。

あくまでこのような広い場所が「たまたまあったら」の話になりますが、非常の場合は基本的に後続車の確認をしながらその場で停車しましょう。
しかし、いくら体感的に揺れを感じる程の地震だったとしても車の場合は振動も揺れもあるので場合によっては気づかないこともあります。
そのため後続車は地震に気づかず走行し続けてくることも考慮する必要があるでしょう。

停車する際は、ハザードランプを点けて停車したほうがより安全に停車させることができると思われます。
停車させたあとは速やかに安全な場所に避難しましょう。

じゃあその「安全な場所ってどこよ」って話になると思います。
車であれば、揺れが収まるまで車内で待機することが望ましいとされていますが、バイクは「車内」という概念がありません。
そのため速やかに移動したほうが良いでしょう。

たとえばこんな場所に避難すると良いでしょう。

退避場所
  • 頑丈な建物に入る(マンションやビルなど)
  • なるべく周りになにもない広い場所へ避難する (倒木や落下物に備えるため) など

また最近のライダーは「インカム」を所有してる人が多くおり、インカムの「ラジオ」機能が備わっている場合があります。
これにより地震の規模や津波の有無を確認することができます。
昨今では、スマートフォンも発達していますが、大きい地震が発生すると電話回線が混み合いインターネットを開くことが困難になる場合があります。

そういった意味ではインカムはただのコミュニケーションツールだけでなく、災害時の情報源にもなり得ることから、ある意味ライダーにとって必要なアイテムとも言えるでしょう。
また、最近のインカムは長時間利用可能な物も増えているのでとても便利です。

波浪や津波が発生した場合

ただのトリビアですが、波浪は台風などの強風によって発生するのに対し、津波は地震によって発生します。

もし波浪や津波が発生し得る情報が入った場合は、速やかに高い場所へ避難しましょう。
そもそも風が強い日にバイク乗る人はあまりいないので、実質津波対策を考えれば良いとは思います。

さて、高い場所ですが、峠道であれば一旦立ち止まりましょう。
そもそも山なので標高も高く津波の被害に遭う可能性は低いですが、海岸付近の場合は自分のバイクを見捨てて高台へ避難するべきです。
愛車を見捨てるのは心苦しいですがね…

バイクだからすり抜けして高い場所まで駆け抜ければ良いと考えられますが、非常時は道路も渋滞しやすく避難しようと人が飛び出してくることも考えられるので走行は危険です。
また、道路沿いで高い場所を探して逃げ続けるより、その場で降りて近くの高台へ行くほうがずっと早く避難できるでしょう。

高台が周りになく、道路も空いているようであれば可能な限り高台がありそうなところまで走行してしまうのもワンチャン…

隕石が落ちてきた場合

隕石は宇宙に無限とも言えるほど存在し、地球に向かってくる隕石は基本的に地球の衛星である月がガードしてくれています。
しかし、いくらガードしてくれていると言っても全部はガードできませんし取りこぼしも当然あります。

みなさんはこの出来事を覚えているでしょうか。
2013年にロシアで発生した隕石落下事件です。

 

落下地点からの衝撃波は数キロ以上に渡ったそうで、衝撃波を受けた家屋のガラスは木っ端微塵です。
ここまで大きな隕石が落ちてくることはそう滅多にありませんが、今後無いとも言い切れないので対策を頭の片隅に入れておくと良いでしょう。

隕石の質量や落下の速さによって爆心地の範囲や衝撃波の強さも変わってきます。
中には時速数千キロから数万キロと超高速で飛んでくることもあるとか。

このような大きな隕石が落下するのが見えた場合もすぐにバイクを停め、態勢を低くとりましょう。
幸いライダーの多くはヘルメットやライダージャケット、ライダーパンツやブーツなどを装着しています。
そのため、ちょっとやそっとの打撃では怪我の心配はあまりないと言えます。
怪我をしても動けなくなるほどではないと予想されますが、それはあくまで爆心地から多少離れている場合です。

隕石落下による爆心地付近ではいくら安全防具を装備をしていると言っても一般人よりは生き残れる可能性はありますが実際はどうなることか…

とにかくまずは爆風や衝撃波で吹き飛ばされないよう隕石が地面に直撃する前に態勢を低く取ることが重要であると考えます。

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