SHOEIはバイク用のヘルメットを手掛ける会社で愛用しているライダーも数多く存在します。
私は、4年ほど前に購入したSHOEIのQUESTというヘルメットを使用していました。
金額も3万円程度とそれほど高くなくAmazonでの評価もそれなりに良かったので購入しました。
使っていて特段不満はありませんでしたが、耐用年数的にそろそろ交換しようかなと考えていました。
そして先日、お金に余裕が出来そうだったのでSHOEIのヘルメットの中でも最上位モデルであるX-14 (X-Fourteen)を買ってみたのでレビューしたいと思います。
目次
X-Fourteenはどんなヘルメットなのか
先述した通り、X-FourteenはSHOEIの最上位モデルのヘルメットです。
サーキットでは、200km/h、300km/hでの走行は当たり前なので、万が一の時でも衝撃に耐え得る安全性の高いヘルメットでなければなりません。
このX-Fourteenは、そんなサーキットでの走行を目的に作られたヘルメットで、安全性はどれよりも高く、機能面も最高峰のものとなっています。
詳細な機能については、SHOEI公式ホームページご参照ください。
今回購入したヘルメット
X-Fourteenは、現時点で28種類の柄があり今回購入したものはX-Fourteeen KAGAYAMA5 (加賀山モデル ヨシムラカラー)にしてみました。
レア度はよくわかりませんが、各バイクショップにおいても在庫が少ないものらしいです。
ヨシムラと言えばSUZUKIに深く関わりのある会社で、我らがGSX1300R 隼もメーカはSUZUKIであることと、個人的に赤色が好きなのも相まって即決でした。
余談ですが、私の隼にはバーエンドとブレーキレバー&クラッチレバーに赤色をアクセントとして取り入れています。
中々カッコいいと思いませんか?笑
装着してみた感想
ショップで相談しながらサイズを選びましたが、今回は「L」サイズを購入することにしました。
- フィット感
今後使い続けないと分かりませんが、かなりキツめに思いました。
しばらく使用すれば内装のスポンジ類もちょうどいい感じになると思うので一旦このまま使って見る予定です。
また私は、メガネユーザですが普通にかけることができたのでメガネを使用されている方にも安心だと思います。
※頭や顔の形状によっても変わると思いますが一旦おいておきます…
- 重量感
今まで使用していたSHOEI QUESTと今回購入したX-Fourteenを比較してもよく分かりませんでした。
気持ちQUESTの方が軽い気がしましたが、念の為調べてみました。
するとQUESTの重量は1,447gで、X-Fourteenは1,697gということが分かりました。
つまり気の所為ではなく、普通にQUESTの方が250gほど軽かったのです。
- シールドの上げ下げ
QUESTと比較するとX-Fourteenの方がシールドの上げ下げは硬いと感じました。
特にシールドを上げるときはちょっと力を入れてあげないと上がってくれませんでした。
よくわかりませんが、サーキット走行を前提に作られているのでそういうものなのかなっていう感じです。
多少硬いものの特段不便さは感じませんでした。
実際に走ってみた感想
2020年3月15日に隼ツーリングがありましたので、早速X-Fourteenを使ってみました。
- 一般道での使用感
QUESTと比べて変わったと思った点について記載します。
GSX1300R 隼は前傾姿勢がキツイ方ですが、QUESTを使用していたときよりも前方が格段に見やすなりました。
後方確認を行う際の首振りは、QUESTの場合若干邪魔くさい感がありましたがX-Fourteenは全くそういうことがなくスムーズに動きました。
恐らく下図のX-Fourteen新開発内装の効果によるものだと思います。
- 高速道路での使用感
一番違いを感じたのは高速道路です。
以下に記載するのは、100km/hほどのスピードで走った時の感想です。
1つ目:静音性が高い
風切り音がQUESTと比べて格段に減少しました。
QUESTの場合は、ゴオオオオオオオオオオ という感じだとすると
X-Fourteenの場合は、ゴオオオオオオオオオオ という感じ (語彙力)
2つ目:風の抵抗をまったく感じない
X-Fourteenを使用して一番凄いと実感したのは、ヘルメットが受ける風の抵抗をまったく感じなかったことです。
QUESTを使用していた場合は、100km/hでもそこそこ風の抵抗を受けましたし、新東名の120km区間で走った時もガンガン風の抵抗を受けまくってましたがX-Fourteenは「無風同然」でした。
1分1秒を争うレースにとって空気抵抗は、致命傷になります。
極力空気抵抗を受けないSHOEIの空力設計は半端ないものでした。
3つ目:高速走行中でも後方確認がしやすい
一般道においても後方確認はしやすかったのですが、高速走行中でもその性能は変わらず後方確認が行いやすかったです。
QUESTを使用しているときは、やはり風の抵抗が大きかったので後方確認を行うと風で若干あおられる部分がありましたが、風の抵抗をほとんど受けないX-Fourteenはスッとできたのも評価が高いところでした。
X-Fourteenの値段
X-Fourteenの値段は、メーカー希望小売価格で76,000 円 (税抜)となっています。
私が今回購入したバイクショップでは、通常価格で8,6000円となっていました。
決算時期もありキャンペーンで7,5000円 (税込)でした。
そこからショップのポイント1,500円分や1,000円割引券など駆使して2,500円分値引きしました笑
確かに金額だけ見ればアホかと思うほどの値段ですが、実際に使ってみた結果、高い理由がそこにはあったことを実感することが出来ました。
一般人は気軽に買える値段でもないため、ボーナスが出た時に是非買ってみては如何でしょうか。
※特に隼乗りにはかなりオススメです。
※購入の際は、サイズなどをよく確認し注意事項等も確認してからご購入ください。
SHOEI PHOTOCHROMIC(フォトクロミック)
デフォルトのシールドは、クリアなものでそのまま使用すると太陽の光などが直で入ってきてしまうため、かなり眩しいものとなってしまいます。
QUESTのシールドは、通常のクリアタイプを使用していました。
太陽が正面の方にあると、ほぼ目を閉じるくらいの薄目で走ることも多く前々から危ないと感じていました。
これをショップの人に相談したところ、X-FourteenまたはZ7向けに作られた「SHOEI PHOTOCHROMIC(フォトクロミック)」という製品があったのでヘルメットと同時に購入しました。
SHOEI PHOTOCHROMIC(フォトクロミック)という製品は、偏光シールドとなっており紫外線にあたるとシールドの色が変化し、防眩効果を発揮します。
どういうことかというと、太陽の出ている晴れの日はシールドが黒くなり、曇りの日はライトスモークのような状態になり、夜になるとクリアに変化します。
下図は、室内で撮影したときの写真ですが、くっきり内装も見えるほどクリアな色になっています。
こちらは、外で撮影した時の写真ですが、シールドの色が真っ黒になり眩しさを大幅に軽減してくれるのです。
色付きのシールドは夜間見えづらくなるため、とても危険です。
本来であれば、暗くなる頃にはクリア系のシールドに交換しなければなりません。
そのため、ツーリングへ出かける際は2種類のシールドを持ち運ぶことになるでしょう。
しかし、「SHOEI PHOTOCHROMIC(フォトクロミック)」を装着しておけば昼夜問わずめんどくさいシールド交換が不要なのと、持ち運びしなくていいのはかなりデカイと思いませんか?
AMAZON価格でいうとお値段
※こちらは付属のPINLOCKでは合いませんので、別途購入する必要があります。
実際に使用した感じでいうと、かなり眩しさは軽減されました。
色が着いた状態でトンネルに入るとかなり暗く感じましたが、これは色付きシールドの宿命かもしれません。
暗いと感じたらシールドを上げればいいので特段問題ありません。
夜間はクリアになるので周りもはっきりと見え、かなり快適でした。
正直ヘルメットとの同時購入もあり金額がバカにならないためかなり悩みましたが、買ってよかったと思っています。
ネットショップでヘルメットを購入するときの注意点
商品リンクを貼らせて頂いておりますが、実際に購入する際はショップで見たり試着してから購入するのが一番です。
ネットショップで購入すると「サイズが合わなかった」とか「思ってたのと違った」など認識の誤りがある場合があります。
また、購入したヘルメットには保証書が付属されていますが、SHOEIの場合、店名の記載がないとその保証書は無効となりますので保証書はあってないようなものになってしまうことも懸念されます。
また、「たぶんこのサイズだろう」「たぶんこんな感じだろう」でネットショップで注文するとこのような事態になることもあるので、一度ショップへ行って見た目、試着した感じを確かめてからネットショップで購入すると安価に抑えることもできます。
ただし、万が一製品に問題があった場合、ネットショップで購入したヘルメットでは保証書が使えない可能性がありますので、その点だけ注意して購入しましょう。