スパークプラグの交換って工賃高いですよね。
私は毎回ショップでやってもらっていましたが、ハヤブサの工賃1本2500円だったかな?×4本で1万円くらいかかっていました。
また、スパークプラグの物品代が1本2000円ほどなので4本で8000円、工賃と合わせて18000円程度かかっていました。
「何かを得るためには同等の対価が必要」と某錬金術師が言っていましたが、工賃というのはメカニックの技術力に対する対価であるため本当は高い安いと決めつけるものではないんですよね。
何より素人がやるより確実ですし。
とは言え、やっぱり高いと思ってしまうのは人間なので仕方ありません。
ではどうすればいいでしょう。答えは簡単「自分でやりましょう!」
今回はエンジン周りの消耗品「スパークプラグの交換」に挑戦してみたので備忘録も兼ねて記載したいと思います。
用意するもの
スパークプラグの交換を行うには以下の工具が必要になります。
- 六角レンチ (多種類)
- ソケットレンチ
- ソケットレンチ延長連結器 150mm~200mm (名称は分かりません…)
- プラグレンチ (16mm)
- プラスドライバー 中サイズ
- 新品のスパークプラグ
- エアダスター
- 燃料タンクを支えるつっかえ棒
作業概要
作業概要について記載します。
作業概要は以下のとおり
- シートの取り外し (タンデムシート、運転席用シート)
- エアクリーナーボックスの取り外し
- 既存のスパークプラグの取り外し
- 新規スパークプラグの挿入
- 動作テスト
- 各種パーツの復元
シートの取り外し
まずシートを外します。
タンデムシートを外し、運転席用のシートも外します。
タンデムシートはリアカウルにある鍵穴に鍵を入れて回せば開きます。
運転席用のシートはシートの真ん中くらいにネジが両サイドに1本ずつあるだけなので六角レンチで回して外します。
硬い場合があるので勢い余ってカウルを傷つけないよう注意してください。
両サイドのネジを外したら前後にシートを動かすだけで外れます。
外れるとこんな感じになります。
エアクリーナーボックスの取り外し
シートが外れたらエアクリーナーボックスを外します。
長くなってしまうので、省略させて頂きますが以下の記事をご参照の上「作業3」までを実施してください。
長丁場になるので燃料タンクを開けたら硬い棒状のもので燃料タンクを支えておきましょう。
(標準でつっかえ棒があるようなのですが、私は無かったので適当な棒を使いました…)
この状態からエアクリーナーボックスを外していきます。
まずは、上図の下側に見える白ポッチが見て取れると思います。
ここには下図のようなソケット?プラグ?が挿さっているので外します。
(ツメで引っかかってるので怪我をしないよう外してください。)
続いて赤丸部分とフェンダーカウルの間を覗き込んでみてください。
このようなホースが繋がっているのが見て取れると思います。
このホースを引き抜きます。
先程外した白ポッチの部分の横にネジが左右両サイドに1本ずつあるので六角レンチを使って緩めます。
(外すのではなく緩めることに注意。また1本がとても長いので簡単にクルクル回せるようになったらOK)
次の赤丸部分をソケットレンチを使って外します。(サイズ測り忘れました…)
ネジを外したら上に覆いかぶさっているコード類を避けておきます。
ここまで来ると持ち上げれるようになりますので持ち上げてみましょう。
真ん中にもう1本ホースがあるので外します。
赤・白・緑のコードの先に黒いソケットがあり、その先にまたソケットが繋がっています。
奥側のソケットはゴム製の突起にハマっているだけ(ソケットを引っ掛けてあるだけ)なのでタンク側に引っ張り外します。
全て外すとエアクリーナーボックスがゴッソリ外れます。
中はこんなふうになっています。(汚すぎる…)
既存のスパークプラグの取り外し
続いて既存のスパークプラグにアクセスしていきます。
まずは、4本それぞれコードで繋がっているのが見て取れると思います。
このソケットたちを引き抜いていきます。(引っ張れば簡単に外れます。)
それぞれのソケットを抜いたら抜いた先の栓を抜いていきます。(画面上だと白と青のシールが貼ってあるヤツ)
少々硬いですが、手で左右グリグリしながら引っ張れば抜けます。
こんなぶっとい栓が出てきますので4本全部抜きます。
・エンジンをかけていた場合、とても熱くなっているので軍手を着用しヤケドに注意してください。
4本全部抜けました。
抜けた状態になったら、各穴にエアクリーナーやエアコンプレッサなどを使用してホコリを吹き飛ばします。
これをしなかった場合、既存のスパークプラグを取り出した際、ホコリが内部に侵入してしまいます。
私のはメチャクチャ汚かったので周りを拭いてからエアコンプレッサでホコリを吹き飛ばしました。
ソケットレンチと延長連結器(150mm~200mm)を繋ぎ、先端にプラグレンチ(16mm)を取り付けます。
普通のネジを外すように右回転で緩めます。(この時点では緩ませる程度にとどめておく)
これを4本全部にやります。
ソケットレンチの取っ手部分だけを切り離し、手でずーっと回していくと既存のスパークプラグが出てきます。
外部からのホコリが侵入してしまうのでこの時点ではまだ2本目はやらないでください。
新しいスパークプラグの取り付け
新しいスパークプラグを取り出します。
今回用意したのはNGK MotoDX CR9EDX-S 91579という製品になります。
※ハヤブサの年式によって利用可能なスパークプラグの品番がことなりますので詳細はこちらをご参照ください。
今回のスパークプラグの取り付けはこのMotoDXを前提とした説明となりますのでご了承ください。
プラグレンチに新しいスパークプラグをはめ込み、差し込んでいきます。
プラグレンチを使って普通にネジを回していき、力を入れないと回らなくなるレベルの直前までスパークプラグを締め付けます。
(力を入れてギュッとやらないでください)
既存のスパークプラグを外して、新しいスパークプラグをはめ込むという作業を計4回繰り返します。
新しいスパークプラグを全部挿したら最後の締め付け作業を行います。
ソケットレンチをしっかり垂直・水平にし概ね60度締め付けます。
(NGKの公式サイトで締め付けに関する角度の指定がありますので詳細はこちらを参考にしてください。)
1本目の締め付けが終わったら2本目以降もそれぞれ実施します。
動作テスト
4本プラグを挿し、栓をはめ込み、栓にささっていたコードまで挿したら一旦動作テストをしてみましょう。
全部組み立ててから動作テストをした際、不具合があるとまた外すことになるのでここで実施します。
キーを挿してハヤブサの電源を入れます。
エンジンを始動させてみてください。
正常であればドーーーーーーーーみたいな連続したエンジン音が聴こえるはずです。
1本でも動作していない場合ドッドッドッドみたいな脈打つような音になります。
各種パーツの復元
正常性を確認したら取り外したパーツを元に戻していきましょう。
この時ホースなどの接続やソケットの取り付け漏れがないよう十分注意してください。
以上で作業は終了ですが、組み立て終わったらその辺をテスト走行してみてください。
アイドリング状態では問題なくてもアクセルを回した時に不具合を発見出来る可能性もあります。
さいごに
私は今回初めてですので所要時間は1時間半ほどかかりましたが、慣れてくれば30分で終わるでしょう。
自分でやる分信頼性があるかと言えば無いですが、工賃を浮かせたいと思う人はやってみてはいかがでしょうか?
この辺まで出来るようになるとハヤブサのメンテナンスもだんだん楽しくなってきます。
そして段々と工具も揃えたくなってくるという悪循環にハマります。
今回使用したスパークプラグについては、こちらの記事もご参照いただければと思います。