意外と質問されるのですが、GSX1300R 隼(ハヤブサ)のガソリンって何使ってるのかと聞かれることがあります。
また、これからGSX1300R 隼を購入される方もガソリンの種類は気になると思います。
今回は、GSX1300R 隼のガソリンについて記載します。
GSX1300R 隼のガソリンの種類
日本のガソリンスタンドで販売されているガソリンは「軽油」「レギュラーガソリン(以下、「レギュラー」)」「ハイオクガソリン(以下、「ハイオク」)」になります。
(灯油は車両の燃料とは異なるので除外する)
そしてGSX1300R 隼のガソリンの種類は全年式共通で「ハイオク」になります。
ハイオクは、レギュラーと比べて約10円高く売られています。
高速道路のガソリンスタンド付きサービスエリアでは、下道に設置されているガソリンスタンドより20円以上高い場合もあります。
乗用車と比べてバイクのガソリンタンクは小さいので痛手になるほどではありませんが、1回ツーリングへ行くと毎回いい値段取られますので覚悟してください笑
というかGSX1300R 隼で使われるガソリンについては以上ですが、話が終わってしまいますので無理やり続けます笑
そもそもハイオクとは
スポーツカーや、GSX1300R 隼のようなハイパワーマシンには大体ハイオクが使われています。
そもそもハイオクとは「High Octane」の略で日本語に直訳すると「高オクタン価」になります。
この「オクタン価」は、Wikipediaで以下のように記載されています。
オクタン価(オクタンか)とは、ガソリンのエンジン内での自己着火のしにくさ、ノッキングの起こりにくさ(耐ノック性・アンチノック性)を示す数値である[1]。オクタン価が高いほどノッキングが起こりにくい。
※JIS規格では、オクタン価が「96.0以上」は「ハイオク」と定義されており、オクタン価が「89.0以上」は「レギュラー」と定義されています。
また、ハイオクとレギュラーの基本となる燃料の素材は同じですが、レギュラーと異なる点はハイオクには添加剤など諸々の成分が調合されて出来ています。
これらの成分が調合されているためレギュラーと比べて値段も高くなります。
(成分などについては触れないでおく)
ハイオクが使われる理由
ハイオクが使われている車やバイクは、大体どれも高級車なので“高級車には高級なガソリンを”というわけではありません。
GSX1300R 隼などのハイパワーマシンにはそれなりに“パワー”を発揮してもらわなければなりません。
その“パワー”の源は言うまでもなくエンジンであり、エンジンは吸気(ガソリンと空気を混合させる)→圧縮(=吸気した燃料の圧縮)→燃焼(圧縮した燃料を爆発させる)→排気(燃えカスの排出)を繰り返しています。
これらのうち、車やバイクの力強い動力を生み出すのは「燃焼」のタイミングであり、この燃焼を効率よく行うには、点火のタイミングが重要になります。
ガソリンの点火のタイミングは、早くても遅くても十分なパワーを発揮できません。
(レースにおいて早ければフライング、遅ければ負けるみたいな?)
故にレギュラーは、ハイオクと比べてノッキングが発生する可能性が高いので、力強いパワーを生み出す前に「異常燃焼」が始まることがあることから、ハイパワーマシンには不向きなのです。
そのため、ノッキングによる異常燃焼を防ぎ(完全ではない)、圧縮したガソリンをタイミングよく点火させることができるハイオクの特性がハイパワーマシンには必要となります。
さいごに
よく「レギュラー」と「ハイオク」を混ぜたらみたいな記事があるので、混ぜたらどうなるのか気になる方はそれらの記事を読んでください。
ただ一つ言えることは、メーカがレギュラー車というならレギュラーをハイオク車というならハイオクを入れましょう。
レギュラーにはレギュラーの良さがありますし、ハイオクにはハイオクの良さがあります。
また、エンジンもそのガソリン用に最適化して製造されています。
最適化されているのに異なるガソリンを入れたらパワーを十分に発揮出来ず、燃費にも影響する場合があります。
最悪エンジンが故障する場合もあります。
こう言ったトラブルに対し、メーカの保証があった場合でも「こうしてくださいって言ったのにお前が勝手にやったんだから知らない」と言われておしまい。
余計なトラブルを回避する意味でも、異なるガソリンを混ぜるのは辞めましょう。