たとえば欲しいバイクが複数あったとします。
それをSNSや掲示板、質問サイト(Yahoo知恵袋)などで「バイクAとバイクBで悩んでます!どっちがいいですか?」みたいな質問する人が多く見受けられます。
今回は「欲しいバイクを天秤にかけてどっちがいいか質問する意味」について記載しようと思います。
目次
結論
先に結論だけ言います。
ハッキリ言うとこの類の質問は無意味です。
無意味な理由として例えば「AとBどっちがいいですか?」と質問するとします。
ある人は「A」と回答して、ある人は「B」と回答すると賛否両論になり迷いの種を増やすだけです。
ほとんどの人は「A」と「B」なら「A」の方が魅力的だなと心のどこかで思っているはずです。
心の片隅にある自分が「魅力的だ」と思うバイクを素直に選べばいいのです。
それがたとえ見た目がいいっていうだけでも理由としては十分です。
性能がどうとか、維持費がどうとか気になるのも分かります。
ですが、それはどのバイクでも一長一短あります。
「高い性能」「カッコいい見た目」「維持費の安さ」がすべて満足の行くバイクは存在しませんのでどこかで妥協しなければなりません。
私がこよなく愛するGSX1300R 隼は「見た目がよかった」ただそれだけの理由で買いました。
もちろん迷ったらどっちも買えばいいというのが一番ですが、そんな金持ち中々いません。
何故そんな質問をするのか
人の心理なので思いは様々ですが、ここでは主に“こういう心理があるのではないか”という考察をしていきます。
- 初めて購入するバイクだから慎重に選びたい。
- 後押しして欲しい。
- より安く、維持費もかかりにくいバイクを選びたい。
とりあえず3つ挙げてみました。
ということで1個ずつ解説してみたいと思います。
初めて購入するバイクだから慎重に選びたい
初めてバイクを買うとなったらやはり慎重になります。
どのバイクもいいものではあるのですが、「見た目の割に故障率が高い」とか「見た目はダサいけどコスパがいい」とか「そんなの乗ってる人誰もいない」とかそういう不安はあると思います。
とりあえず、カタログなどを見て自分が気に入ったバイクをいくつかチョイスしてみるものの、知らずに買ってこういった懸念事項を目の当たりにしたくないので「どっちがいいか」という質問をするのだと思います。
気持ちはとてもよく分かります。
一般人にとってバイクは決して安い買い物ではないので頭の中をいくつもの懸念事項が渦巻いて決めきれないのでしょう。
後押しして欲しい
先ほども述べましたが「A」と「B」を比較しているものの自分の中では既に「こっちがいい」というのがあるはずです。
それを満場一致で押してほしいのでしょう。
ですが、意見は十人十色です。
Aを推す人もいればBを推す人もいます。
自分の思ってる方と違う方が多数意見になると「うーん」ってなるだけです。
よって無意味なので自分に正直になりましょう。
より安く、維持費もかかりにくいバイクを選びたい
250ccのバイクと400cc以上のバイクでは「車検」のあるなしで年間の維持費が変わります。
初めてバイクを買う人にとっては「車検がある」というだけでバカ高くなるイメージがあると思います。
しかし、車検があろうと無かろうと年間2万円~3万円しか変わらないと試算している人もいます。
以下は保険会社でも有名なチューリッヒが出した試算です。
125ccまでのバイク
年間の維持費=およそ12万円250cc以下のバイク
年間の維持費=およそ14万円6千円400ccのバイク
年間の維持費=およそ17万8千円750ccのバイク
年間の維持費=およそ19万6千円1,000ccのバイク
年間の維持費=およそ23万4千円
チューリッヒの試算によれば250cc以下のバイクと400ccのバイクとでは約3万円しかかわらないことがわかります。
年間3万円の違いということは月計算で2500円です。
外食を数回控えるだけで2500円はカバーできますよね。
なので維持費がどうとかで考えても意味が無いということがお分かり頂けたかと思います。
迷った時のポイント
基本的に結論で話したことが全てですが、それでもやっぱり迷ったらどうすればいいのかについて記載します。
ポイント①:そのバイクについて調べてみる
AのバイクとBのバイクどっちもオーナーがいるはずです。
どっちがいいか質問する前にそのバイクを所有する人のブログを探して見てみましょう。
そのバイクはどんなバイクなのか、乗り心地はどうなのかと細かく書いている人がいるかもしれません。
それを鑑みてAとBのバイクをもう一度天秤にかけてみればいいのです。
ポイント②:何を基準にするのか考える
どっちも調べてみると一長一短がハッキリすると思います。
その中で自分は何を基準に選ぶべきかを考えてみましょう。
「見た目重視」「性能重視」「維持費重視」「人気車種重視」色々重視する点があると思います。
その中で自分は何を基準にバイクを選びたいかを明確にすることで選ぶべきバイクが決まると思います。
「見た目重視」ならAだけど「性能重視」ならBだなーと迷うかもしれませんが、一番重視したいことを決めればそれがあなたにとって一番欲しいバイクなのです。
ポイント③:現車確認
カタログやWebで「これいいな!」と思っても「車体の大きさはどのくらい」「重量はどのくらい」「足つきはどうか」という細かいイメージまでは付きにくいと思います。
もちろん諸元表を見ればすべて数値化されていますが、数字だけ見てイメージ付く人はあまりいません。
そのため、実際にそのバイクが販売されているお店に行って目視したり、またがってみたり、試乗してみるのが一番です。
イメージが付けば「このバイクは自分に合わない」と思ったり「これなら乗れそう!」と思うかもしれません。
※試乗したバイクで立ちごけなどするとエライ金額を請求されることがあるので注意
バイクの選び方についてはこちらも合わせて読んでいただけると幸いです。
さいごに
如何でしたか?
いかに天秤にかけた質問が無意味であるかご理解頂けたかと思います。
欲しいバイクが複数あったら気持ちが少しでも強い方を買いなさい。
これが正しいバイクの選び方です。
1点注意して頂きたいこととして、今回記載した記事は「欲しいと思う車種を決めるためだけの記事」です。
中古車や新車がどうとかというのではありませんのでご注意ください。