ツーリングの必需品という方も多いバイク用のインカム。
仲間同士ツーリングしながら楽しく会話でき、最近では500mも離れた場所で通話できる仕様もあるようです。
しかし、このインカム実は、危険性がたくさんあるので注意したいアイテムでもあります。
そこで今回は、インカムの危険性について記載したいと思います。
※「使うな」とは言いません。「十分注意してください。」という注意喚起の記事です。
注意が散漫になりやすい
バイクは走行中様々な状況判断を常に行わなくてはなりません。
たとえば、路面の状況(道路の濡れ具合・凍結状況・障害物の確認 等)を判断したり、カーブになっているか、渋滞があるか、飛び出しがないか、道路の状況に合わせてギアチェンジをしたりと色々あります。
そこで、インカムで通話に夢中になってしまうとこれらの状況に対して注意が散漫になりやすくなります。
通話はしていなくても好きな音楽を流していると気分が乗ってしまい、同じように注意が散漫になりやすくなります。
これらは常に状況判断が求められるバイクの運転に支障をきたし、最悪事故に繋がる可能性があります。
インカムを使用する場合は、注意が散漫にならないよう気をつける必要があります。
(ただでさえ、「判断」が多いバイクの運転に余計な判断を入れるくらいなら使わないにこしたことはないとも思ったり…)
「音」による状況判断がしにくくなる
バイクの運転には「音」も重要な状況判断の要素になります。
たとえば、バイクから発せられる異音に気づかず故障してしまったり、近くに別の車両がいたことに気づかなかったり、緊急車両のサイレンの音に気づかなかったりと「音」による状況判断はとても重要になります。
インカムでの通話で盛り上がっていたり、音楽を流していると「音」による状況判断が鈍くなってしまいます。
これにより事故へと繋がってしまう可能性があるため、十分注意が必要になります。
違法になる可能性がある
調べてみると、インカムの使用は警察官によって「違法」として取り締まる人もいれば、「小音量なら問題ない」という警察官もいるようで、明確な基準は特にないようです。
つまり、取り締まる警察官の采配次第で「違法」になるらしいです。
もしかしたら、音を出していなくてもインカムを装備しているというだけで違反として捕まる恐れもあります。
(音をどのくらい出しているかは警察官にはわからない上に警察官の采配次第なので)
ここでいう「違法」とは「道路交通法 第70条 安全運転の義務」に違反する場合があります。
違反した場合の点数と反則金を以下に記載します。
- 違反点数:2点
- 反則金:トラック等の大型車 12,000円、普通自動車 9,000円、二輪車 7,000円、原付 6,000円
- 反則金の支払いを無視した場合:3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
そしてもう一つ取り締まりの対象となる可能性がある違反が「公安委員会遵守事項違反」があります。
こちらの方で取締を受ける場合が多いようですが、以下に違反点数と反則金を記載します。
- 違反点数:0点
- 反則金:トラック等の大型車 7,000円、普通自動車 6,000円、 二輪車 6,000円、原付 5,000円
まとめ
インカムを使用するにあたってのまとめを記載します。
- 周囲の音を聞き分けられるよう音量は小さめに
- あまり通話に夢中にならないよう意識する
- 交通安全期間など取り締まりが多い時期はインカムの使用を控える
- インカムを使用しないで仲間とツーリングへ出かける場合は次の休憩所の場所を共有しておくこと
- インカムを使用する場合は、より一層運転に注意すること