バイクに乗るとき靴選びは重要な要素と言えます。
安全性や快適性はもちろんのこと、デザインなど多岐に渡ることでしょう。
さて、そんな靴選びですが、バイクシューズとレーシングブーツどっちがいいかという問題が出ると思います。
今回は、バイクシューズとレーシングブーツの違いとそれぞれの特徴について詳しく解説します。
目次
バイクシューズ
バイクシューズの特徴
バイクシューズの特徴として、日常的な使用に適したものが多く存在します。
もちろんバイクシューズなので、普通の靴とは異なります。
普通の靴との違いとしては、つま先に鉄板が入っているのが特徴です。
普通の靴でバイクのシフトチェンジを行うとつま先が潰れ足の指が痛くなることがあるでしょう。
しかし、バイクシューズを履いていれば、つま先に掛かる負荷を軽減できます。バイクに乗るならせめて1足は持っておきたいところ。
また、デザイン性から普段使いしてもファッションとしての違和感もありません。
足への保護性能
バイクシューズは、概ね普通の靴のような形状から足首あたりまでカバーできるブーツ寄りのタイプまで様々です。
さて、そんなバイクシューズによる足の保護性能について見てみましょう。
足首周りの保護などはある程度考慮されていますが、レーシングブーツに比べると保護性能は劣ります。
これは見た目通りでもあるので、「まあそうでしょうね」という印象を受けることでしょう。ですが、街乗りで普通に走行するだけであればその安全性は十分と言えます。
その理由として、サーキットでの走行のように車体を大きく倒して曲がることもないので車体に足を挟まれる危険性が幾分少ないため。
バイクシューズの価格帯
バイクシューズは、普段使いやカジュアルなライディング向けのため、価格帯も幅広く設定されています。
- エントリーモデル: 約10,000円~20,000円 前後
- ミッドレンジモデル: 約20,000円~40,000円 前後
- ハイエンドモデル: 約40,000円以上
エントリーモデルでは基本的な保護機能を提供し、ハイエンドモデルになると素材の質やデザイン、販売メーカーの涙ぐましい努力の上作り上げた様々な機能性や技術が反映された最高級モデルになります。
バイクシューズのメリットとデメリット
■バイクシューズを使うメリット
- 使い勝手: 日常的な使用に適しており、歩きやすい。
- スタイル: カジュアルなデザインが多く、普段着との相性が良い。
- 価格: エントリーモデルのものは比較的手頃な価格で手に入る。(とは言え、それでも1万円以上はするので私は買うのに躊躇します。)
- 軽量: 一般的なレーシングブーツよりも軽く、長時間の着用にも適している。
- 洗濯: バイクシューズの手入れや洗濯がらく。
■レーシングブーツを使うデメリット
- 保護性能: レーシングブーツに比べると保護性能は劣る。
- 耐久性: 高いパフォーマンスを求めるサーキット走行などには不向きなものもある。
レーシングブーツ
レーシングブーツの特徴
サーキット走行やスポーツ走行に特化したデザインで、アグレッシブなライディングに適しています。
シフトチェンジなどの操作がしやすかったり、バイクと一体感を高めるような設計がなされています。
バイクシューズと違い、つま先だけでなく足の指の外側にも鉄板が入っていたり、かかと部分もしっかりガードするものもあります。
故に靴自体は結構重量があります。
保護性能
レーシングブーツは、主に高速走行時のクラッシュなどから足をしっかりと守ってくれるのが特徴です。
前述したとおり、レーシングブーツは硬質のプロテクターや特殊な素材を使用しているため防御力はかなりのものであることには間違いありません。
通常の街乗り等で使ってもヨシ、サーキットや峠に行ってもヨシでどこでも通用するものとなっています。
そしてこの「守られてる感」は運転しているライダーにとって、大いなる安心感を与えることでしょう。
レーシングブーツの価格帯
レーシングブーツは、サーキット走行やスポーツ走行に特化しているため、一般的にはバイクシューズよりも価格が高めに設定されています。
- エントリーモデル: 約20,000円~40,000円
- ミッドレンジモデル: 約40,000円~80,000円
- ハイエンドモデル: 約80,000円以上
レーシングブーツにおけるハイエンドモデルはバイクシューズのハイエンドモデルよりも身体への保護性能や機能性、動きやすさと言った諸々の技術の集大成が詰まっていることもあり、価格は大幅に高くなる傾向にあります。
レーシングブーツのメリットとデメリット
■レーシングブーツを使うメリット
- 保護: 高速走行時のクラッシュなどから足を保護する機能に特化しており、全体的な保護性能が高い。
- パフォーマンス: サーキットなどでの使用を前提としているため、アグレッシブなライディングに適している。
- 耐久性: 高いパフォーマンスを求める走行に対応するため、堅牢な作りが多い。
- 専門性: サーキット走行など競技用に特化した機能が搭載されていることが多い。
- 暖かさ: 冬の寒い時期に使うにはとても快適であったかい。
■レーシングブーツを使うデメリット
- 歩きにくい: 保護とパフォーマンスを重視したデザインのため、近距離であっても疲れやすい。
- 価格: 高性能な素材や技術を使用していることから価格が高く、一般人には中々手が出しづらい。
- デザイン: レーシングブーツを普段の日常で利用するにはファッションとしてのデザイン性は微妙。
- 蒸れる: 夏にレーシングブーツを履くと蒸れ蒸れになり臭いが気になる。洗うのも一苦労する。
どちらを選ぶべきか
結論から述べると「好きにしたらいい」が答えになります。
しかし、選ぶポイントはいくつかあります。
- 安全性への意識度合い
- 価格
- 利用用途
利用用途なんて関係ない!高い金払っても安全性を!という方はレーシングブーツを選びましょう。
街乗りや通常のツーリングにしか使わないし、価格を抑えたいという方はバイクシューズを選びましょう。
まとめ
バイクシューズとレーシングブーツどちらを選ぶかは、自身のライディングスタイルや利用用途によって変わります。
「安全性重視」なのか「価格重視」なのか等々あると思います。
もちろん「デザイン性」もとても重要だと思います。気に入ったものでなければあまり使いませんしね。
自分のニーズに合った選択をすることで、安全かつ快適なバイクライフを楽しむことができます。
そのためにも先程挙げたメリットとデメリットを参考に選ぶんで見ては如何でしょうか。