タイヤの空気を窒素ガスにするべき5つの理由

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皆様はタイヤの空気は何を入れていますか?
半数以上の人は「普通の空気」を入れていると思います。
実はひっそりと注目されているのが、「窒素」です。

今回はタイヤの空気を窒素にするべき5つの理由について紹介します。

空気中の構成物質

空気中の構成物質は、窒素が約80%、酸素約20%となっています。
(※Wikipediaより)

窒素 78.084%
酸素 20.9476%
アルゴン 0.934%
二酸化炭素 0.032%

既に普通の空気でも80%の窒素が含まれていますが、実際は多数の不純物が多く入っているのも事実

バイク関連のショップでは、有料となりますが窒素 100%でタイヤの空気を入れてもらうことが出来ます。

 

タイヤの空気を窒素にするメリット

1. タイヤの空気が抜けにくくなる

結論だけ先に書くと、タイヤの空気を窒素に変えると、普通の空気と比べて約4倍空気が抜けにくくなります。
これは、窒素は酸素に比べてゴムの透過率が低い性質であることから結果的に空気圧が下がりにくいということになります。

上述しましたが、通常空気には約20%の酸素が含まれています。
つまり20%分空気が抜けやすくタイヤの空気圧が減りやすくなるということになります。

注意窒素は、「タイヤの空気が抜けない」のではなく、「抜けにくい」であることに注意してください。

2. 温度差による影響を受けにくい

通常、空気中には水分が含まれています。
あるブログサイト様では、このように記載されておりました。

空気に圧力をかけると露点は上がり、空気中の水蒸気が液体の水に戻ります。
液体になった水が、走行中に高温になり、気化すると、体積は1700倍に膨張します。
たった0.05gの水が気化すると約85リットルの気体が生まれ、30リットル程度のタイヤ内部に充満します。
これにより、3kgf/cm2( 約300kPa)くらい圧力が上昇してしまいます。

引用元:http://bike.konure.net/aux/nitrogen/zhi-suno-xiao-guo

この数字を見ると結構温度変化による影響は大きそうです。
お店などでタイヤの空気を窒素にすると、これらの水分が除去されているので、温度変化による影響は少ないと言えるでしょう。

3. タイヤが長持ちする

タイヤに使用されるゴムは、水分と酸素に触れることで劣化していきます。
また、ホイールも金属製であることが多いため、これもまた酸化の原因となります。

繰り返しになりますが、窒素は、水分なども除去されているため、タイヤの劣化やホイールの酸化を防ぐ効果があると考えられます。
結果的にタイヤを長持ちさせることができると言えます。

4. 窒素に普通の空気を入れても問題ない

窒素に変えていても使い続ければ空気圧は減少します。
旅先などで空気の減りを感じたら、ガソリンスタンドやバイクショップなどで普通の空気を入れても問題ありません。
なぜなら、最初に紹介したように空気の構成物質の約80%は窒素だからです。
家に帰るなどした際、改めて窒素を入れ直せば良いのです。

5. バーストによる火災を回避できる

皆様は、「バースト」という言葉を知っていますか?
完結に言えばタイヤが爆発する現象のことです。

この時、火災が発生する場合があり、とても危険です。
(車ならまだ生きられる可能性はありますが、バイクでこんなことが起きたらと思うと想像したくありません…)

「火」とは「燃える対象」「物質の燃焼」「酸素」があって成立します。
タイヤの空気を窒素にすると「酸素」がないため、火災を回避できる可能性があります。
(タイヤの外には酸素があるため、100%回避できるとは断言出来ません。)

万が一このようなことが起きた時の二次被害を回避する可能性があるのならばタイヤの空気は窒素にしておくべきと考えます。

タイヤの空気を窒素にするデメリット

これだけメリットがあるのだからデメリットもあるのでは?とお考えの方もおられると思います。
強いて言えば、「コスト」がかかることくらいです。

窒素にするための費用

最近通い始めた「南海部品」にはチッソメイトパスポートというのがありました。
年会費1500円で1年間 何回でも窒素を補填することが出来ます。(意外と安い)

結論

ガソリンスタンドなどで空気を入れる際は、大概無償で空気入れを貸してもらえます。
ですが、金を払ってでも窒素に変える理由は多くあり、メリットに書いた内容の行き着く先は「燃費」と「コスト」になると思います。

極端なこと言いますが、例えば年会費1500円を払ってタイヤの空気を窒素に変え、タイヤの交換時期を遅らせることが出来れば、タイヤ交換1回分のコストは減らせるのではないでしょうか?
タイヤ交換も結構な値段になります。それを1回分遅らせることに成功したならば、たかだが1500円のコストなんてどうでもいいと思えてくると思います。

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