バイクで『トンネル』を通過する際は有害物質にご注意を!

ツーリングへ出かけると楽しいですよね。
海や山へ走りに行ったり、ツーリングの楽しみ方はたくさんあります。

ただし、ツーリングへ出かけても99%の人はあまり気にしないであろう『トンネル』の通過
場所にもよりますが、トンネル内は、自動車が数多く通過していることもあり、「排気ガス」が充満しています。

一応健康被害が出ないようトンネル内には、飛行機のエンジンのような巨大扇風機が設置してあったりして極力排気ガスの濃度が高くならないよう常に換気はされています。

が、交通量が多いと換気が追い付かないこともあります。
バイクの場合、ヘルメットをしているとは言え、あごの部分からトンネル内の空気が入り込み顔が意外と汚れるのです。

トンネル内の空気はどのくらい有害なのか

交通安全環境研究所と東京大学がトンネル内の空気がどの程度有害なのかを調査した結果、大気環境の基準を超過するほどだそうです。

高速道路上は概ね大気環境基準の1日平均値(0.06 ppm)を超過していると共に、渋滞やのぼり坂では中央公害対策審議会の短期暴露指針値(0.2 ppm)に近い値が計測されました(図2参照)。また、このような道路状況下を外気導入モードで車両を走行させると、走行車両の車室内のNO2は道路上と同等の濃度となることが確認されました。また、総延長10km程度の交通量の多いトンネルにおいては、短期暴露指針値の10倍を越える車道上濃度が観測されると共に、車室内においても同7倍程度の非常に高い濃度のNO2濃度が確認されました(図3参照)

用語解説
ppm: 百万分の1の濃度を表す単位
二酸化窒素(NO2):工場のボイラー、自動車等から排出され、おもに呼吸器系の疾患の原因物質とされている。また、大気環境基準達成率の非常に低い光化学オキシダントの原因物質でもある。
大気環境基準:大気汚染に関して人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準。一酸化炭素、二酸化窒素、浮遊微小粒子、二酸化窒素等に関して基準値が設定されている。二酸化窒素に関しては、1時間値の1日平均値が0.04 ppmから0.06 ppmまでのゾーン内、またはそれ以下であることが求められている。ただし工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所については、適用しない。
中央公害対策審議会:公害対策に関する基本的または重要事項を調査、審議している。昭53年の指針として、二酸化窒素の短期暴露(1時間値)は0.1-0.2 ppmという値が提案されている。


基準値を超える濃度がトンネル内にあるというのは驚きですね…。
渋滞のメッカである山梨県の「小仏トンネル」付近は、ゴールデンウイークやお盆休みなどの長期休みがあると、40km級の渋滞が発生します。
多少でも流れているならいいのですが、ガッツリ止まる系の渋滞なので迷惑極まりないです。
いくらトンネル内に換気装置が付いていると言っても、これではたかが知れています。
これはもう大気汚染地域と言えるのではないでしょうか…。

NO2 (二酸化窒素)を取り込みすぎるとどうなるのか

上記の結果から、トンネル内で大渋滞が発生すると、高濃度のNO2 (二酸化窒素)が充満してしまいます。
NO2 (二酸化窒素)は、上記に記載したとおり「呼吸器系」に影響を与える恐れがあるそうです。
喘息持ちの人や、鼻やのどが弱い人は、特に注意しましょう。

注意と言っても自動車であれば、トンネル内で窓を開けたり外気取り込みモードにしない限りはクリーンな空気が車内に残っていますが、バイクはそのままトンネル内の空気を吸い続けなければならないので、どうすればいいのかは私にもわかりません…。
「息を止めればいい」という考えもありますが、一々そんなことしている人はいないですし現実的ではありません。
たとえばこんなようなマスクをしてヘルメットを被り、走行するのが一番いいのでしょうか…?

家に帰ったら洗顔をしっかりと

呼吸器系に影響を与えるほどの有害物質がトンネル内に充満していることが分かったと思います。
このことからバイクでトンネル内を通過したあとの顔は結構汚れているものと思っていいでしょう。
(もちろんバイク本体やヘルメットも)

そのため、ツーリングでトンネルをいくつも潜ったあとは、『洗顔』をしっかりしたほうがよさそうです。

何故なら、人間の肌には、角質層と言われる防御壁が存在します。
防御壁が低下した肌は、トンネル内に充満した有害物質に晒され続けるとダメージを受けやすい状態になっています。
肌にダメージが加わると、『活性酸素』が肌内部に発生しやすくなります。
(誰でも一度は聞いたことあると思います。)

活性酸素は人間の体を細菌やウイルスから守ってくれる役割を担っています。
しかし、活性酸素が増加しすぎると肌細胞が酸化し、細胞を破壊してしまいます。
目に見えずとも、トンネルに充満した有害物質は洗い落とすまで顔に付着し続けます。
これにより肌を守るはずの活性酸素が過剰発生して酸化することで、肌へのダメージが起こりやすい状態となるのです。

ツーリング後の夜は、排気ガスなどの有害物質が付着した古い角質などをしっかり落とすことが肝心となります。
普通の空気中の汚れは問題ありませんが、実は排気ガスなどの有害物質は通常の洗顔で落としきれないのです。

こちらの石鹸は結構高いですが、吸着力に優れたゼオライト(鉱物)・マリンシルト(海泥)・炭が毛穴奥の汚れまでしっかり吸着し、キメの細かい泡が、古い角質を優しく除去してくれる無添加の石鹸となっています。
さらに日本製であるため、安心してお使い頂けます。

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